ベーシストのアニメ語り 〜時々音楽〜

ベーシストが音楽よりも優先してアニメ、映画などオタクコンテンツを語るブログです。

千歌、スカートのむこうに

ラブライブ!サンシャイン!!の舞台、沼津。そして沼津名産、西浦みかん。

その西浦みかん大使にサンシャインの主人公、高海千歌が選ばれたというニュースを暖かい目で見ていたらそこから数日後……。

 

「宣伝用ポスターの千歌のスカートが透けている」

 

としてなにやらネットでボヤ騒ぎになっていた。

大使決定のニュースのときにイラストも見たけど、あんまり覚えてない。

 

しっかり見てみた。

 

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透けて、る?(笑)

 

僕は視力1.2くらいあるのだが、透けてるようには見えない。

見えないし、もし本当にこれが透けるように描かれているとしたら描いた奴クレイジーでしかない(笑)。

 

とまあ、これがきっかけで現在(2/16)も微妙に燃え続けている。

 

で、twitter上で否定派肯定派の戦争が行われている、と。現在進行系で。

 

 

では、前家虎について書いた時最初に自分の立場を表明したように、今回も宣言しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

はぁ?透けてる?性的?うるせえいちいちイチャモンつけてくんな、死ねっ!!!

 

 

 

ですねーーーー。

こんな事でいちいち言ってくるやつは口をつぐんで孤独に暮らしといてほしいですねーーー。

 

というのが本心で、正直twitterでもこの件で争ってるのを見るの嫌だしかなり腹が立つ。

イラつくから見たくない。

 

 

見たくも聞きたくもないんだが、いちいちうるせえんだが、それでもこの件に関して否定派を完全に論破することは不可能、とも思うし、なんなら不利な部分もあるんじゃないかと思う。

 

 

それは何故か。

 

 

こういう炎上、ちょっと前にもあってそれを思い出す人も多いでしょう。

漫画、「宇崎ちゃんは遊びたい」献血ポスターに使われたんだが、それが”性的”(胸を強調しすぎ)だと炎上→ポスター変更となった。

 

今回も同じでスカートが実際透けて見えるかどうかは置いといて、千歌のスカートが過度に短くて性的に描かれていると言われている。

そう、きっかけは「透けている」というものだったが今や「エロい」「エロくない」論争になっているのだ。

 

実際僕は千歌のポスターを見た時「エロい」とは全く思わなかった。そんなもんエロいってんなら千歌よりも隣で映ってる伊波杏樹のほうが100倍エロい。

それでも、

 

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このスカートが「短い」or「長い」どっちかと問われるとどう考えても「短い」と答えざるを得ない。

前述した「宇崎ちゃん」のポスター↓

 

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これは過剰に胸がデカイかどうか、と聞かれたら「めちゃめちゃデカイ」と答えるしかない。

 

どちらも性的なアピールがゼロで描かれているかといえば答えはノーだと思う。これは作者に聞いてもそう答えると思う(正直に答えるかどうかは置いといて)。

 

なので、「スカート透けてるじゃないか!いやらしい!」には「透けてねえよ!」で返せるが、「スカート短くていやらしい!」には「スカートが短い」という事実がある以上真っ向勝負出来ないのだ。

 

「スカートが短くていやらしく見える」と、「スカート短いけどいやらしくは見えない」は見る人の主観であって、ここはどうあがいても平行線だし、実際スカートが短いというのはエロアイコンになり得ると思うので、分が悪いなぁと思ってしまう。

 

これをエロいから排除しようと言っている人と口論してるアニメファンの論を見ると、「僕たちはこれをエロい目で見ていない!これを見てエロいと思う人の方が邪じゃないか!」というのが結構多い。

こういう反論をしたい気持ちは分かる。痛いほど分かる。

 

でも、

 

ほんとうに、そう?

 

ほんとうに、エロい目で見てない?

 

いや、このポスターに関してはエロい目で見ていないかもしれない。

が、アニメ・マンガ文化にはほぼイコール「同人誌」という存在があり、必ずと言っていいほどアダルト、成人向け同人誌(二次創作)というものが出てくる。

 

全オタクがそれを見ている訳ではないだろうが、かなりの人数がアニメ・マンガを”普通に”楽しみ、同人誌で”別の”楽しみ方もしている。

 

宣言しよう。僕は同人誌が大好きだ。成人向け同人誌が大好きだ。

ラブライブ!系のももちろん見る。

アニメを見て感動して号泣して、キャラクターに感情移入して可愛いと感じる。その裏でエロい目でも見ているから同人誌を見たりする訳で。

 

ラブライブ!にハマったロンブー淳が最近色んなところでラブライブ!の話を出してくれる。

そしていつも「アニメを見ている人はキャラクターを恋愛対象として捉えてるんだという偏見があったけどそうじゃなかった。ラブライブ!はスポ根なんだ」みたいなことを言ってくれてて、その度に「淳ありがとう。あんたのプロパガンダ最高だよ」と思っているが、その裏でなんかうしろめたい気持ちにもなっている。

 

だって、まあ恋愛対象という言い方は違うような気はするが、「確実にエロい目でみたりもしている」んだもの!!

ねえ、オタクの皆さん、そう思いません?可愛い女の子がいっぱい出てくるアニメ見て、全くエロい目で見てないなんて逆に嘘くさいよ!淳はほんとにそうなのかもだけど、うしろめたい気持ちになるオタクは絶対いると思う。

 

だから「スカート短い!いやらしい!」と言われても「そうだよ!いやらしいよ!オレたちの大好きなものはいやらしいんだよ!いやらしくて俗っぽくて、だから最高なんだよ!それの何がいけないんだよ!(CV:緒方恵美)」と反論するしかない。

僕には口が裂けてもこれが「全くエロくない」とは言えない。

 

そもそも、僕たちオタクはいわゆる「萌え絵」みたいなものを普段から見てる。ずっと見てる。死ぬほど見てる。穴が空くほど見てる。だからもう慣れちゃってるんだよ。

僕たちにとって当然のものは、普段アニメや萌え絵など見ない人からしたらほとんどが「過度に性的にデフォルメされたもの」なんだよ。

 

韓国人の知り合いが日本の料理は辛さが足りないと言ってた事がある。

普段から辛いものを食べまくってる韓国人からしたら辛口のカレーは全く辛くないんだろうが、僕は普段辛いものをほとんど食べないので辛口のカレーはかなりきつい。

それと一緒だ。

 

この件に関して本当は、はらわた煮えくり返りそうなくらいイラつくが、宇崎ちゃんの件もあり社会性の高い施設やイベントとのコラボではそういう横やりがすぐ入るという前提で動くべきなのかもしれないと思う。

実際今回の件でラブライブ!は損しかしてない。ヒーローアカデミアの件もそうだが、今後はそういうリスクヘッジをしっかりしたうえでやらなくてはならないだろう。

いくら表現、言論の自由を謳っても現実問題炎上してしまったらめんどくさい事にしかならい。

 

それに今後こういう絵が「性的」という理由でどんどん淘汰されていく未来にもしかしたらなるかもしれない(非常に嫌ではあるが)。

昔の漫画の台詞には今ではとうてい載せることが出来ない差別用語が当然のように載っていたが、現在では当然そんな表現は出来ない。これに関して文句のある人はほぼいないと思う。これは時代がゆるやかにそういう風に変わっていったからだろう。

同じように50年くらい経ったら「昔ってこんなに短いスカートの絵があったんだよ。今じゃ考えられないね」みたいな日が来てるかも。

それの良し悪しは置いといて、こういう”一部の人に性的に映る絵”に不快感を感じる人がいるのも事実なのだ。

ただそれに反して何も思わないサイレントマジョリティがいる事も忘れないでほしい。

 

こういうときお決まりのように「またフェミが騒いでる」となってしまうが、僕はあまりそこで思考停止したくない。報道で何かあるたびに「またマスゴミか」と言ってるのと同じくらいレベルの低い考え方だと思う。

フェミニズムってそもそも男性よりも地位が低かった女性の地位向上を謳った考え方なはずなのに(そこまで詳しくありませんが)、それを旗に男性を弾圧する存在みたいにイメージが変わってしまってるよね。

 

特に日本は男尊女卑の国だったので(うちのばあちゃんなどは親父が風呂に入るまで自分は絶対に風呂に入らなかった。そういう教育を受けてきたのだろう)、そもそも上位にいた男は「男」というものが性的に消費されているのを見ても「はいはい」くらいにしか思わないが、女性はそもそも立場が低かったので「女」が性的に消費されているのが虐げられているようで我慢ならないのかもしれない。

 

だからこそこういう炎上ってやっぱり「女性」をモチーフにしたものでしか起こらない気がする。

男性キャラクターなどが過度に性的という理由でバッシングを受けてるのを見たことがない。

 

そもそも日本は性的な事に関して凄くゆるい。世界的に見て後進国だと思う。

だからこそあえてそこは開き直って、何が悪いんだよこれが日本のやり方だ!と独自路線を突き進んでいきませんか?(笑)

 

 

なので結局まとめるなら、

 

 

オレたちの高海千歌は可愛くてエロくてみかんが大好きで沼津が大好きな最高の存在なんだ!沼津のJAもそれを歓迎してくれてる!お陰でみかんも完売だ!

だからちっせえことごちゃごちゃ言う口にみかん突っ込んで黙ってろ!

 

 

しかない。

 

あ、ちなみに僕も西浦みかん買おうとしたのですがラブライブ仕様ダンボールのは完売でした。今度ふつうのみかんでも通販します。

 

Guilty Kiss First LOVE LIVE!

Guilty Kissのファーストライブに行ってきた。2Daysのうちの2日目。

Guilty Kiss、通称ギルキスはラブライブ!サンシャイン!!Aqours内のユニットだ。

 

このブログ、ラブライブ!以外の事も書きたいんだけど結局ただのラブライブログになってるな(笑)。まあ他のこともそのうち。

 

とにかく、ギルキスライブ。AqoursのユニットはCYaRon!、AZALEA、Guilty Kissの3つあるが僕はもちろんギルキス推し。だって小林愛香がいるんだから。当然。

 

当然、なんだが楽曲的にはAZALEAが一番好きで、ギルキスのロックな曲とかは正直あまり好きではない(コワレヤスキとか)。EDM系は好きなんだけどね(Guilty Night,Guilty Kiss!とか)。

 

どのユニットにももちろん大好きな曲はあるのだが、いかんせん曲数が少ない!

Aqoursの1st、2ndライブ、函館ユニットカーニバル、その後ユニット対抗ツアーと

幾度となくユニットライブは見たが曲数は2ndライブからほとんど増えず、特にユニット対抗ツアーは唯一当選した名古屋までAZALEAを見に行ったが(ギルキスはLVに行った)セトリや構成に新鮮味がなく名古屋まで車を必死で走らせた割に大きな収穫のあるライブじゃなかったと思ってしまった。

いやもちろん楽しかったんだが、これまでAqoursライブに行くたびに新しいものを見せてくれた。ユニットツアーはそういう意味で新鮮味に乏しかった。

 

ということもあり、今回のユニットワンマンも遠征までするエネルギーはなく(お金かかるしね)ライブビューイングでの参戦。

今回のライブ用に全ユニットニューシングル出したので曲数も増え、ワンマンやってもある程度出来るほどにはなったかなと思いつつ、それでもどうなるんだろうという不安はあった。

 

けどそれはライブ序盤いきなりのMY舞☆TONIGHT披露によっていい意味で裏切られた。

 

「MA・JI・DE・!?」

 

いやもう最高かよ。いやもう単純だよ。これだよ。これだけでいいんだよ。こういうたったひとつの驚きでもう満足なんだよ。このライブの為に頭悩ませて考えてくれたんだろうなとファンがひとつでも思えたらそれでいい。

しかもMY舞というアニメ的には結構重要な曲をユニットでやっちゃうところが凄く良かった。

 

なんかアニメ挿入歌ってストーリーと寄り添う部分が大きいから、ライブで単純に盛り上げたい!ってところであまり使われてない気がする。でもやっぱりアニメ曲って知名度も高いしみんな聞きたいと思うんだよね。

だからここでMY舞をチョイスしてくれた事に凄くテンション上がった。

最後辺りでWATER BLUE NEW WORLDをやったのとかもいい意味で安売りしてくれたのが凄く良かった。この曲は特にエモいから「重要なところでしか歌わね―よ!」って感じなんだろうなと勝手に思ってたし。

 

そしてまさかのソロ曲披露。これは全くもって予期してなかったから超意外だった。

2ndライブ現地で初めて見て崩れ落ちたヨハネソロ衣装をまた見れるなんて最高。

2ndの時(Blu-rayを見た時も)気付かなかったが、ヨハネ衣装の左肩↓


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が、これ↓

 

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に見えるなぁ……。としみじみ思ってたら1日目に既にりきゃこにイジられてたのね(笑)。

いやもうそれにしか見えなかったんよ。

どちらにせよいい衣装だよ!脚とか脚とか脚とか

 

最初と最後は新曲の「New Romantic Sailors」でしたが、この曲はほんとイントロだけで衝撃を受けるくらいのキラーチューンだったので始まりと終わりの曲としてはこれ以上ないものでした。

(この曲への愛は僕の弾いてみた動画の概要欄で語ってますので良かったらついでにどうぞ→https://www.youtube.com/watch?v=vXKApflQkEU)

 

ま、大した感想ではありませんでしたがLV会場に着いてスクリーンに映る客席を見て予想以上の広さに驚いた。Aqoursの人気はまだまだ凄いとはいえユニットワンマンとなるとどれだけの集客力があるのかよく分からなったんですが、いやー凄い。ファンとして鼻が高かったですよ。

 

では最後にこのライブで一番の思い出を叫びます。

もうこれだけでチケット代の5倍以上の価値があった。

 

 

 

 

 

新衣装のあいきゃん気が狂いそうなほど可愛かったあああああ!!!!!!

「家虎根絶」について

2月2日、ブシロードの木谷さんがtwitter「家虎根絶する方向で動く。ライブの妨害行為については法的手段も検討する」という趣旨の投稿をされ、物議を醸しています。

 

1日のバンドリ!Roseliaライブでの家虎を受けての発言と思われますが、これについて思うことをダラダラ喋ります。

 

まず……

 

「家虎」

 

ってなに?って方に軽く説明すると、ライブ中(特にアイドル界隈)のコールの一種で「イェッタイガー!」と叫ぶ行為。曲中の空白で叫ばれる事が多い。

 

って事ですはい。家虎という表記はイェッタイガーを漢字に置き換えたという感じですね。説明してもよくわかりません(笑)。

 

これが何故問題になっているかというと、曲中の意図的な空白に邪魔が入るからということだろう。

詳しく語る前にまず僕の家虎に対する気持ちを宣言しておくと……

 

 

 

 

ヘドが出るほど嫌い

 

 

 

 

だ。そう、ヘドが出るほど嫌いなんですよ(笑)。

とはいえ、ライブ会場で「イェッタイガー!」と叫ぶやつを怒鳴りつけてやろうとかぶん殴ってやろうとかそういう「家虎警察」的な、感情を燃えたぎらせているほど熱心な家虎ヘイトでもないという感じ。いやヘドが出るほどには嫌いなんだけどね。

 

なので、「家虎根絶」自体には大賛成なのだが、一方向の思考だけだと面白くないので、多少擁護も入れつつ喋ります。

 

僕が「家虎」というワードを初めて知ったのはラブライブ!サンシャイン!!Aqoursのライブに行くようになってから。twitterなどで「恋になりたいAQUARIUM」という曲の1番サビ前の空白で家虎をやるとかやらないとか好きだとか嫌だとか、論争になっていたのだ。

僕はAqoursの1stライブはライブビューイングだったし、会場では言ってる人いなかったと思う。なので何の事か分からず、調べた。

 

……調べても意味分からなかった。「イェッタイガー」がどういう意味なのか、このワードが生まれた経緯も、全く分からなかった。

 

前述した通り僕は家虎がヘドが出るほど嫌いだが、それは空白の部分を壊すからとかそういう論理的なものでもなんでもなく、ただただ気持ち悪いのだ。「イェッタイガー」というワードが気持ち悪い。

理解できない人に対する恐怖感嫌悪感は誰にでもある。街で独り言をボソボソつぶやきながらフラフラ歩いている人がいたら避けると思う。怖い。気持ち悪い。反射的にそう思うだろう。

 

僕にとって家虎とはそれに近い。語源を調べてもよくわからないワードそのものが気持ち悪いし、その気持ち悪いワードを大声で叫ぶ人たちも気持ち悪い。

最早生理的なものなのでどうしようもない。

 

恋アク(恋になりたいAQUARIUM)での家虎について言えば、ファンの中でも未だに論争は続いているが嫌がる人が多数というイメージで、ライブ会場で叫ぶ人は多少いるものの、ライブビューイングではほぼいない。実際この間のラブライブ!フェスのライブビューイングでも叫んだ人はいなかった。

しかし、家虎の存在を強く意識してしまったことによって「誰か言う?言わない?」みたいな余計な気持ちを抱えて恋アクを聞かなければならなくなってしまったので、どちらにせよ微妙な気持ちになってしまう。なんか損した気分!

 

とまあ恋アクの家虎は嫌なんだが、否定派の意見として「サビ前のしゅかしゅー(斉藤朱夏さん)のソロを邪魔する」というのがある。が、それに関してはよく聞けと言いたい。サビ前の「近づきたいなI miss you」という歌に家虎は全く被っていない。

あえて言うならサビ冒頭の「アクアリウムで」のところに少しだけ被っている気もするが邪魔になるほどではないし、そもそも「歌の邪魔」という理由を採用するなら、コール自体ほとんどやめるべきだ。

PPH(手拍子でパン、パパン、フー!(最後だけ声))とかもガッツリ歌と被してやるものだし、歌の邪魔という論理で「家虎だけ」を除外するのは筋が通ってないように感じる。

だから恋アクで家虎してほしくない人は僕のように「気持ち悪いからやだ!」と言ってくれたほうが納得できるのだ。まあこれで肯定派を説得することは出来ないが(笑)。

 

ここで今回の事態の発端になったRoseliaのライブだが、「LOUDER」という曲の無音部分で家虎があったそうだ。元々この曲での家虎は問題になっていたらしいが今回のライブでも起こったことで運営側も我慢の限界みたいなとこがあったのだろう。

正直バンドリはあまり詳しくないので今回のことがあって、初めてLOUDERを聞いてみた。

 

確かにこれは家虎入れられると地獄だろうと思った。

 

LOUDERの無音部分は約2小節。ボーカルピックアップになった後バンドがオールインになる。

「ピックアップ」というのは曲中無音になったときに誰かがソロで入ってくること。この曲ではボーカルが入ってくるので「ボーカルピックアップ」となる。

 

こういう無音部分での家虎について苦言を呈する人もいて、過去にはfripSideの八木沼さんがMCで非難したことが話題になったりしていた。

 

ファン側での論争は置いといて、では演者、スタッフ側が家虎否定するのは何故か。

 

楽曲を作っている人は、無音を意図的に演出している。聞いている人からすればただの空白に思うかもしれないが、その間にも曲のテンポは維持され「休符」という「音符」が存在する。

僕はベースプレイヤーだが「休符をしっかり演奏しろ」ということを教えられたし、自分も人にそう教える。休符は次の音を鳴らすまでの「間」を演奏せよという記号なのだ。

 

そしてそこには「緊張と緩和」が生まれる。曲中に完全無音のところを作るのは次の「緩和(爆発)」にむけての最大級の「緊張」なのだ。

家虎はそこを完全に潰す行為だ。アレンジャー、プレイヤーが作り出した緊張は、決して家虎の為にある訳ではない。

 

本当にRoseliaが好きでLOUDERが好きであれば、ボーカルピックアップからのオールイン(緩和)を心待ちにしながら無音(緊張)を楽しむべきだ。

特にRoseliaは生演奏でライブをしている。自分たちの演奏で作り出した「緊張」なのだ。それはカラオケで歌う通常のアイドルよりも本人たちにとって更に尊い緊張なのではないかと思う。それを潰される気持ちは相当だろう。

 

これが大体の僕の意見だが、「そもそもライブの楽しみ方は自由だろう。暴れたりしたわけでもないから好きに楽しませてほしい。無音をどう楽しもうが自由」というような意見もあるだろう。

 

正直こういう気持ちも多少分かる。海外のライブなどではお客さんはそれぞれ自由に踊ったり叫んだり楽しんで、いちいちそれを咎める人はいない。という印象が強い。

それが「法的手段」というところまでいってしまう事に何か虚しさを感じる気持ちも少し、はある。

 

が、

 

やはりどれだけ家虎勢に寄り添おうとしてもこの「緊張と緩和潰し」は理解できない。

 

いちいち演者やスタッフが禁止を口に出すなという声もまた少しは分かるが、演者スタッフ側が楽しみ方を制限することもこれまた自由だと思う。

食べ方を指定するお店は存在するし、それが嫌なら食べに行かないという選択をすればいい。

BUMP OF CHICKENのライブDVD(だいぶ初期)を見たら演奏中客の手拍子が始まった。そしたらボーカルが演奏をやめて「学芸会じゃなから」みたいなことを言って手拍子をやめさせた。他にも手拍子を嫌がるロックバンドは多く、ファンはそれを理解してライブに行く。

 

ラブライブ!バンドリ!、他アイドルのファンなど単純に客層が若いからというのはあるんだろうが、演者に対するリスペクトがない人が多いのではないか。

 

自分が好きに楽しみたいという気持ちがあれど、演者側からやめてくれと言われたことをやるというのは「盛り上げに来てやってる」みたいなある種上から目線の気持ちがあるんじゃないかと思う。

 

2年ちょっと前だったか、楠田亜衣奈さんのライブに行った時アンコール後のMCで「それぞれ色んな考えがあるだろうけど、ファン同士のいさかいとかをなくしていきたい」みたいな事を真剣に語った。

その次の曲で禁止されてる孔雀(サイリウムを扇状につなげたもの)を出した客とそれに掴みかかった客がもみ合いになった。くっすんは歌うのをやめてバンド演奏も途中で止まった。

 

僕はあの時のくっすんの顔が忘れられない。怒りも悲しみも通り過ぎた、呆れ果てて絶望したような顔だった。真摯なMCの直後にそうなったのだ。くっすんはどんな気持ちになっただろう。

 

今回のRoseliaも演奏前に静かにするようにMCで言ったらしい。そのうえで「イェッタイガー!」と叫ばれた気持ちはどうだっただろう。

 

演者へのリスペクトががあれば絶対にそんなことは出来ないハズだ。

 

家虎が好きか嫌いかはもう別問題で、「ルールとしてだめ」と言っていることを守れない人が存在して、そういう奴がファンの皮被ってライブにくる。

だから結局運営側も「法的に」とかいう言葉を出さざるを得なくなる。

 

そういう奴はステージ上に血の通った人間が立っているという認識がないのだろう。最早誰が立っていてもいいんじゃないかと思う。

ライブ会場が現実と地続きになっているということをしっかりと認識するべきだ。

 

 

…………もうちょい擁護しようと思ったけど、やっぱり気持ち悪いって思ってるから無理だった!!!(最終的に「奴」とか言っちゃってる(笑))

 

ま、恋アクの家虎に関してはRoseliaの件ほどには嫌悪感ないです。

 

家虎のありなしはアーティストごと、コンテンツごとに決めたらいいし、ファンはそれに従うべき。

ルール、マナーをそもそも守れていない人間が文句を言う資格はない。

 

 

という感じが、大まかな感想です。

ラブライブ!フェス 2日目感想

ラブライブ!フェス2日目。要するに最後の日。

 

前日の1日目、一緒にライブビューイングに行った3人でライブ終わりに僕の家に集まりフェスの感想とか音楽の話とか(ちなみに3人共ミュージシャン)ひたすらしてたら朝5時過ぎてたので流石にやべぇ!と解散。

 

2日目家を出る時間の結構ギリまで寝てた。1日目は18時スタートだったが2日目は16時スタート。映画館に着いたが他の2人が15時57分になっても来ない(2人は片方の家に泊まってたから移動は一緒)。

やべぇよ!もう始まるよ!電話しても出ない……。これはやばい!と思ってたらギリギリで到着。何やってたんだ?と思ったら、

 

「ごめん!りっぴーがYoutubeチャンネル開設してんの気付いて2人でかぶりつきで見てたら遅くなった!」

 

……何じゃその理由!!!!これからライブ見る人のYoutube見てて遅れそうになるって、狂ってやがる。

 

てことでダッシュで着席したら1分経たずに始まった。ほんと、ギリ。

 

2日目の注目ポイントはもちろん、「セットリストの変更はあるのか?」だ。虹とAqoursは変更点が予想できたがμ’sはどうだろう。

それもこれも1曲目で変わってくる気がする。1曲目、1曲目、1曲目。

 

「未体験HORIZON」

 

同じでしたぁ!!そこから虹へバトンタッチでTOKIMEKI披露という流れは昨日と同じでそこから残りのソロ曲へ。推しはともりるですが、曲はエマの「Evergreen」が好き。イントロからして今までのラブライブ!シリーズにはなかった雰囲気がツボでした。元々民族音楽っぽいのが好きなんですよね。

あと璃奈ちゃんボード付けてると前が見えないっての面白かったし、あれつけることによってMCの声がこもっちゃってるのも個人的ツボだった(笑)。

 

で、虹が終わってAqoursユニットの流れも前日と一緒。CYaRon!の夜空はなんでも知ってるの?のは斉藤朱夏ワールド全開。1stの時も間奏の踊りで魅せてたが、更にパワーアップして、もはやミュージカルのようだった。クオリティの高さったらもう。

 他のユニットも格段に歌い、踊り慣れた曲でクオリティが更にあがってた。

AZALEA推しとしてはトリコリコPLEASE!!が最高だった。ダンスが好きなんだよなぁ。

ギルキス、Saint Snowは前日のように会場を盛り上げるだけ盛り上げて去っていった。

 

さあ、次はAqoursだ。今日は流れ分かってるから長っ!とか思わなくて済むぞ。と思ってたら、

 

μ’s!!!!

 

昨日とAqoursとμ’sの順番変えてきやがったぜ……。

 

とはいえ昨日見てますから、μ’s出てきても流石に泣かない。

そう、泣かなかった。”出てきたとき”はね。

結果的にμ’sのセットリストは1日目と同じだった。けど、今μ’sのライブを見ているということは、あとは、終わるしかないのだ。μ’sのライブが終わってしまう。次いつ見られるか分からないライブが。

色んな感情が常にうずまき、μ’sのライブ中ずっと泣いていた。

 

ただひとつ、KiRa-KiRa Sensation!の「おいでよ!」のところでくっすんを抜かなかったLVのカメラマンは、というかスイッチャー?は即刻死刑にすべき。あそこの大事さ分かってねぇ!100回連続でこの曲やっても毎回くっすん抜くべきだろう!何やってんだ!!!!

……すみません、取り乱しました。

 

昨日と同じくスノハレを最後にAqoursにバトンが渡る。

 

昨日の恋アクの部分がHAPPY PARTY TRAINに変わってたが(これは毎回そうなので予想済)、μ’sの後に出てきて「受け取ったよ次の夢を」と歌われるとエモさ感じる。

そもそも僕がAqoursで一番好きな曲はHAPPY PARTY TRAINで、推しのあいきゃん=ヨハネを1位に出来なかったことで相当ヘコんだが、曲がめちゃくちゃ良かったことと、2位とはいえしっかりソロパートいっぱいもらってて初めてアニメPV見たとき泣いたくらいだ。

この曲きっかけでYoutubeに弾いてみたの投稿を始めたこともあり、相当想い出深い。

それをμ’sのいる場所で歌っているのを見れて良かった。

 

最後の君ここが終わり、昨日と同じく全員登場。Tシャツをアレンジして出てきたμ’s(しかも全員違うアレンジ(笑)) に爆笑し、りっぴーを筆頭に泣いてしまうメンバーに涙させられた。

今日の締めはあんちゃん。「私達はμ’sが大好きで~」と泣きそうになりながら喋る彼女にやられっぱなしだった。初日のμ’sを見ての涙もあり、2日目は完全にあんちゃんに気持ちを乗っけて見てた。そういう人多いと思う。

このフェスの主役はやっぱり復活のμ’sだっただろう(復活のF、みたいに言うな)。けど「主人公」は伊波杏樹だったんじゃないかロールプレイングゲームのように伊波杏樹という主人公に自分を重ねてこのラブライブ!フェスという世界を覗く。そういう存在がステージ上にいたことはファンにとって幸運なんじゃないかと思う。

 

とまあ、ここまでが2日目の感想だ。

 

ここからはラブライブ!フェスというもの自体の感想を少し(少しになるか分からないが(笑))。

 

 

2日通してみて、最終的に言いたいのは「ありがとう」だった。本当にそれしかなかった。

でもネットで散見されるようにネガティブな意見もあるのは間違いない。正直フェスが決まった時、どういう内容になっても必ず否定的な意見を言う人が出てくるだろうとは思っててそういうのもう見たくないな、正直鬱陶しいと思ってたが実際そうなった。

 

主な意見としてはμ’sの曲が少ない。フェスなのに全員で歌う曲がなかったなどだ。

 

まあこれに関しては完全に同意するのでこれ自体がネガティブな意見とは思わないのだが、これをAqoursのせいだという人がいたりする。それはかなり辛い。

ユニットもやったAqoursの曲数が圧倒的に多かったのは間違いないが、

 

μ’sの曲が少ない=Aqoursの曲数が多いから

 

という思考に何故なるかが理解できない。スタッフでない以上100%なんてことは言えないがμ’s側の意見を聞かずに勝手に持ち時間を短く設定したなんてことのほうが現実味がないだろう。

μ’sプロデューサーの木皿さんもtwitterで「μ’sパートはμ’sで考えた」と言っている。

 

正直僕も全員でのSUNNY DAY SONGが聞きたかった。夏色が聞きたかった。Music STRATが聞きたかった。Wonderful Rushが聞きたかったしAngelic Angelが聞きたかった。MOMENT RINGが聞けたら最高だったし、僕たちはひとつの光で号泣したかった。

 

でも今のμ’sとして出来うる最高のパフォーマンスや個々人の気持ち、色んなことがある。

だからこうしてステージ上に9人揃って出てきてくれた、それだけでもう何も言えなくなってしまった。いや、上に言いたいこといっぱい書いちゃってるけどね!(笑)

 

フェスが終わったことによってまだANNというラジオがあるとはいえ、この1年奇跡みたいに起こり続けたμ’sとの再会(僕にとっては初めましてみたいなもん)が終わっていくんじゃないかと思っていたが、幸いなことに2月にも生放送をやったりしてくれるそうだ。

このフェスきっかけで「μ’sがμ’sとして人前に出ることのハードルが下がる」ことがこの先につながっていくんじゃないかと思う。

 

新プロジェクトの発表などもあり、これからもラブライブ!は続くのだろう。

スターウォーズのように、同じキャラクターや世界観を引き継ぎながら新作を作り続けるのは難しい。ラブライブ!はこれからガンダムプリキュアの様になっていくのかも知れない。

 キャラクターや世界観が全然違うラブライブ!が始まっていくのかも。それを全て好きである必要もないし、無理矢理好きでい続けなくてもいいと思う。中にはそんな続き方をするなら終わってくれる方がいい、と思う人もいるだろう。その気持ちも分かる。

 

僕が一番好きな映画はバック・トゥ・ザ・フューチャーだ。何度も何度も見た。

昔USJにはバック・トゥ・ザ・フューチャーザ・ライドなんてのもあったが、今はもうない。何故か。それはバック・トゥ・ザ・フューチャーが「昔の映画」だからだ。映画を見たことがある人が減っていてるからだ。

ジュラシックパークのようにバック・トゥ・ザ・フューチャーに続編が出続けていればなくならずにすんだだろう。

 

これは僕の意見だが、作品にとって一番嫌なことは「駄目な続編が作られること」ではない。「忘れられること」だ。

そういう意味でラブライブ!はこれから人々に忘れられることが決してないシリーズになろうとしている最中なのかもしれない。

そうすることによって更に、更にμ’sという存在が輝き続ける。

 

なんか言いたいことの方向がだいぶズレた気もするが、まあこれが今の正直な気持ちだ。

どんなかたちであれ、プロジェクトが続いてくれることを嬉しく、また誇らしく思うが一番最後にこれだけ言っておこう……。

 

 

 

新プロジェクトが「ラブライブ!Side M」ではありませんようにぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!

ラブライブ!フェス 1日目感想

前回ラブライブ!と僕との馴れ初め(言い方)を書きなぐったが、とにかく色んな思い入れのあるラブライブ!、そのフェスが遂に行われる。

 

場所はさいたまスーパーアリーナ。チケットの争奪はまさに戦争。

 

僕はさいたまスーパーアリーナにライブを見に行った帰り(ラブライブ!ではない)、会場の目の前で彼女にフラれたことがある。それ以来さいたまスーパーアリーナには行っていない。いや別に避けてた訳じゃない、単純に行く機会がなかった。

これはイニシエーションだ!あの日の嫌な思い出を塗り替えるチャンス!

 

という訳の分からん個人的な思いもありチケット戦争に突撃したが、結果は敗北、敗北、敗北、撃沈、轟沈。

現地は諦めてライブビューイングに行くことにした。イニシエーションはおあずけ。

まあいつも集まるラブライバー仲間は自分含め3人なので、3人以上でチケットが取れるライブビューイングはちょうど良かった。もちろん両日参加。

 

そして、当日。

 

本当にμ’sが見られるんだろうか。

本当にμ’sが9人揃うんだろうか。

本当にμ’sが歌うんだろうか。

本当にμ’sが踊るんだろうか。

 

現実味がなさすぎて映画館に着くまで緊張感もなかった。

だって、期待しすぎたらスゲー凹むことになるかもしれないでしょ?

 

だが映画館のスクリーンに大きな「9」のセットが飾られたステージを見た瞬間、襲いかかる現実感。緊張感。

僕の1曲目予想は「ぼららら」だった。なにせ全ての原点だ。1曲目にこれ以上相応しいものはない。とかグチャグチャ考えてるうちに会場が暗転。

 

……1曲目。1曲目はまさかの「未体験HORIZON」だった。

いや別に文句はない(マジで)。ただ前回のブログで書いたように僕の中にあるμ’sリアルタイムファンに対するコンプレックスが微妙に発動し「なんでAqoursからなんだよ」と思ってる人いるんだろうなぁとか余計なこと考えてしまう。なんという無駄な思考。

でもここは勿体ぶらずにいきなりμ’s出しておいたほうがスマートだったんじゃないかと思う。μ’sもしくは全員でのオープニング。

 

そういう希望は多少あるが、まあいい。と寛大な心でいたらその後μ’sが出てくるまで散々焦らされる事になるのを僕たちはまだ知らない。

 

Aqoursはとりあえず1曲で退散→ニジガク(この呼名、まだ慣れてない)へ。

虹(この方がまだしっくりくる)の1曲目はTOKIMEKI Runners。今回のフェスでTOKIMEKI Runnersを全員でやって欲しかったという声はよく聞くが、僕的にそれはなんか違う。

確かにスクスタではみんなで踊ってたりするが、歌ってるのはあくまで虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会であって(演出的にはみんなで歌ってるように見えるが実際は違う)、これをリアルでやるとなるとμ’sとAqoursが虹の単なるバックダンサーになってしまうからだ。何よりμ’s様に新しく、それも自分たちではない曲の振りを覚えてもらうなんて正気じゃねぇ!そこはやはり先輩というか原点様への忖度、というか気遣いは必要だろう。

 

それにただでさえ9人曲が少ない虹の一番有名であろうTOKIMEKI Runnersを奪ってしまうことにもなる。こういうのって二次元だと問題なく見れてもリアルになるとどうしても気になってしまうよね。

 

とにかくこうして虹のターンが始まった。TOKIMEKI後は当たり前だが、ソロパートスタート。MCなんかもそうだが、虹はセンターのあぐぽんの見てて不安になるポンコツっぷりが凄くいい(笑)。μ’sもAqoursもセンターはしっかりしてて、MCもバッチリまとめられる人たちなので、この不安感は逆に新鮮だった。

これメンバーだとたまったもんじゃないんだろうなとか思うけどね(笑)。

僕もバンドやってる時ボーカルがまともにMCできないポンコツで、曲の説明も中々上手くできず横でよくイライラしてたのを思い出す。いやあぐぽんのことはかなり好きですよ。ディスってませんマジで!

 

虹のソロは4曲続き、最後にまた9人曲へ。ここで、まさかの虹ソロは2日に分けて披露するということが発覚。これは運営決断したなぁと。

正直虹はそこまでハマってないのでソロ曲もスクスタでよく聞いてるぞって程度なんですが、フェス全体の流れ考えて虹でソロ9曲はちょっと難しいんじゃないかと思ってた。メドレーになるかも、とか考えてたがこっちの方が結果的によかったんじゃないかと。Blu-rayになったときも見応えあるしね。

 

虹が終わり、μ’sくる?というドキドキが到来、したと思ったらなんか聞き覚えのあるSE。まさかの、CYaRon!登場。ユニットやるとは全く思ってなかったのでこれは一番の想定外だった。

正直ユニットライブ、ユニット対抗戦などAqoursのユニットは新曲が中々出ない割にライブ本数は多く、自分の中でちょっと新鮮味を欠いてた。

が、虹のまだ荒削りな初々しいライブのあとのCYRさんたちはキレッキレで安定感ハンパなかった。なんか誇らしい気持ちになるくらいだった。

AZALEAは小宮有紗ひとりの圧倒的な存在感で会場を魅了する「GALAXY HidE and SeeK」からスタート。この曲もともとユニットの中でもトップクラスで好きな曲ということもあり、最高だった。

 

そしてGuilty Kiss。あいきゃんは特にギルキスの時はマジでヨハネ降臨してて、というかヨハネ小林愛香フュージョンした特別な存在」みたいになっててほんと凄い。

選曲はユニット毎に結構バラバラでそれもよかった。

 

そしてSaint Snowさん登場。まあ流れ的にそうですよね。

 

Saint Snowに関しては、僕はハードロックとかチューニング低めで演奏するようなジャンルが元々あまり好きではないので、ハードロック、メタル系のSaint Snowの曲は正直あまり好きではなかったしキャストが生放送やライブに出てくることも当初は否定的だった。

しかしキャストの田野アサミさん、佐藤日向さんはしっかりトークが出来る上にキャラも濃くておもしろい。歌も抜群に上手い(個人的にラブライブ!シリーズ全体においてこの2人が歌の上手さではツートップだと思っている)。

そんな2人を見ていると気付いたらファンになっていた。曲もライブでは凄く盛り上がるからライブ会場で見ることで曲も好きになった。

 

当初の僕のように「フェスになんでSaint Snowが?」という声は確かにあったと思うがSaint Snowのパワー、特に「Believe again」はフェスのカンフル剤になっていたと思う。Aqours5thライブは両日現地参加したが一番会場が盛り上がったのはこの曲だったし、フェスで初見だった人もあの盛り上がりには飲み込まれたと思う。

 

そうして熱いユニットが終わり、また心臓ドキドキタイム。BPM180くらい。μ’s?もしかしてμ’s?

 

……Aqours!!!

 

まさかの4thのときのAqoursシップで登場。そうだよね、あれの制作費たぶんとんでもないからもっかいくらい使いたいよね!

Aqoursのセトリとしてはライブ映えする無難な曲でくるんじゃないかと思ってたので結構予想通りだった。やっぱり恋アクはいい。

 

……いいんだけど!思った以上に曲数やったから、長っ!!Aqours長っ!!って思ってしまった(笑)。Aqours大好きなのに。

今回のフェスは復活するμ’sにどうしても気がいってしまうので、μ’s待ちになるのはどうしようもない。Aqours大好きな僕ですらそうだったんだから、μ’s以外興味ない人は地獄だったんじゃないかと思うよほんと(笑)。

 

そして。そして遂に、映像でしか見たことなかったμ’s登場曲が。映像が。

9人のシルエットが……。

 

嘘みたい。嘘みたい。目の前で起こってることが嘘みたいだ。本当に現実なんだろうか。だってμ’sはFINALライブやったじゃん。

二度と見れないと思ってた。そういう気持ちが涙になって溢れてくる。とめどなく。

「嘘みたい!嘘みたい!」心で思ってたこと全部口から出てた。大声で。

僕は基本地蔵なのでコールしたり声援おくったりもほとんどしない。でも溢れてくる。声も涙も。

生きててよかった。自分が。μ’sの9人が。このフェスを実現させた全ての人が。全てのラブライブ!ファンが。生きててよかった。

 

そして始まる「ぼららら」。映像でしか見たことなかったぼらららが。

μ’sがいる。μ’sが9人揃ってる。μ’sが歌ってる。μ’sが踊ってる。

信じられなかった全てが目の前で起こっている。

 

μ’sのコーレスも2020年に見られると思ってなかった。やらないかと思いつつコールをしてくれるうっちーに感動しつつも、いやここはあえてコールなしで「ひとりだけコールしないんかーい!さすがうっちー!みんなに出来ないことを平然とやってのける!そこにシビれる!あこがれるゥ!」とかツッコミたかった。ちなみにμ’sではうっちー推し。いやでもくっすんも好きだし、なんちゃんも好きだしなぁ。シカコもいいし、あれ、推しってなんだ?

 

まあそこは置いといて、歌はTVアニメ曲メドレーへ。アニメ曲メドレーはFINALでもやってたよね。南條さんの膝問題もあってか、出来るだけ踊らない演出になってるなと。

ラストはスノハレ。いやー、やっぱりこの1曲で全部持っていかれた。

 

そしてフェス一日目は終了へ。全キャスト横並びで出てきたが、特に泣きながら出てきたあんちゃんが凄く良かった。前日のオールナイトニッポンでかよちんへの愛を語ってたり、あんちゃんが元々ライブに通うくらいμ’sファンだったことはラブライバーならほとんど知ってる事実だが、Aqours結成当初μ’sとの絡みがゼロだったり何なら名前出すのも駄目な雰囲気だった事もあり今までずっと我慢してたんだなぁとしみじみ思った。

そういう意味でスノハレを見て「最高でした!」と叫んだあんちゃんのMCは最短で最大の効果をもたらした。だってあんちゃんの台詞は僕たちファンの台詞と一緒なんだから。

最後のえみつん「私たち9人はずっとμ’sです!」にまた涙。新田恵海という女はほんとまとめるのがうまいぜ。

 

こうして激動のμ’s復活、ラブライブ!フェス一日目終了。感想もとりあえずこれにて。二日目は次書きます。

 

僕とラブライブ!の出会い、そのすべて

2020年1月18日19日の二日間、今僕が最も没入してるコンテンツ「ラブライブ!」のフェスがあった。感想を書こうとしたんだが、自分とラブライブ!というものの出会いを書きたくなったのでまずはそこから。

 

ラブライブ!はアニメ化が2013年。そこから爆発的な人気が出て、リアルで活動する声優グループ「μ’s(ミューズ)」の人気もとてつもなく、紅白出演なども果たし2016年の活動停止まで人気は衰え知らずだった。

 

が、僕は2013年のアニメ第1話を「ああ、これは面白くないやつ!」と視聴5分くらいで"切って"しまった。いや、まあそこの言い訳は置いといて、自分の見立てとは真逆に人気がめちゃくちゃ高くなり「なんで?」と思っていた。

 

それから周りのススメと劇場版に合わせたTVシリーズの再放送を期に一気観。劇場にも足を運んだ。映画館では何回も泣いた。気づけばあっさりハマっていた(笑)。

 

僕をハマらせたのはやはり楽曲の力、特にsnow halationの力が大きかった。

snow halation、スノハレはファンの中でも最も人気の高い曲でアニメを見たことのない人でも知っている人は多く、今やアニソンのスタンダード曲のうちのひとつになっているくらいだ。

 

スノハレは音楽をやっている身として正直に言うと、「洗練されたアレンジ」とは言えないと思う。

それでもこの曲が多くのファンの心を掴むのは「圧倒的な歌メロの力」じゃないかと。

 

楽曲の良さはアレンジで決まる、ということはミュージシャンの中でもよく言われるが、それでも根本的に歌メロが良くないと数多くの人の心を掴むことはできない。

スノハレはそういう意味で歌メロの力を知らしめた楽曲と言えるし、「圧倒的な歌メロ」というものはいかなプロの作曲家でもそう簡単にひねり出せるものでもない中、まだラブライブ!に人気が出ていない2枚目のシングルでこの曲に出会えたことがラブライブ!、μ'sの最初の大きな奇跡だと思う。

 

そんなこんなで僕の中にもラブライブ!が根付いたが、それでもそこまで深くハマった訳ではなかった。映画まで見終えても僕の音楽プレイヤーに入っていたのはスノハレと映画曲の一部だけだった。

 

そして2016年夏、続編ラブライブ!サンシャイン‼のアニメが始まる。

μ's大ファンの友人から猛プッシュされていたが、「なんとなく見てみるか」程度だった。

とりあえず、1話放送前の放送直前特番を見てみることに。

 

放送直前特番の内容は1話のダイジェストやキャラクター、キャストの紹介だった。最近のアニメではよくあるパターン。

新しいAqoursというグループには「小宮有紗」というめちゃくちゃ可愛い娘がいる、という情報だけネットで目にしてたので「小宮?どんだけ可愛いんかチェックしてやろう!(謎の上から目線)」というひねくれた目線で見ていた。

 

キャスト紹介で映った小宮有紗さんは確かに美しかった。「確かになかなか可愛いな。認めてやろう(謎の上から目線その2)」とか思いつつ、ボーッと見ているとその人が映った。

 

 小林愛香

 

 えっ、やば。死ぬほど好み。ちょっとメンヘラっぽい空気感(当時はそう見えた)とデカい口(口の大きい人がタイプ)……好き!

一気に興味を惹かれ、画像検索動画検索しまくった。アニメPVを初めて見て泣く彼女、逢田梨香子に頭を(強めに)シバかれる彼女。うわ、やばい、これは……。

 

心のスキマにスポッと、小林愛香という人がハマり込んだ瞬間だった。

 

いや、こうして書き出すとただただキモいな(笑)。

でもその出会いだけで「なんとなく見るつもりの1話」から「かぶりつきで見る1話」に心境が変わった。マジで自分のチョロさに驚く。

そこからは沼に転げ落ちていくように曲を聞きまくり、ニコ生を楽しみに家に帰り、ライブにも行った。Aqoursが人生の一部になった。

 

そして改めてμ’sに目を向けた。Aqoursが大好きになってから見るμ’sはこれまでなんとなく見ていた今までのμ’sとは全く違うものだった。

全てのライブBlu-rayを買い、曲を一気に聞きまくった。さながらμ’sにキラキラした想いを寄せる高海千歌になったようだった。本当に人間は単純で、気持ち次第で物の見方なんてすぐに変わるんだなぁと実感した。

 

 

――はい。これが僕とラブライブ!の出会いの物語である。長いよ!これ全部読む人いるんだろうか。

 

とにかく僕がラブライブ!にハマったのは小林愛香が可愛かった」ということだけなのだ。

 

きっかけはまあ置いておいたとしても、Aqoursから本格的にラブライバーになった身としては、μ’sをリアルタイムで応援していた人に対してなんとも言えないコンプレックスがある。

最近はあまりないが、結成当初やアニメ化直後などはμ’sロスからAqoursを叩く人もかなり多く、同じコンテンツ内でかなりギスギスしていた。

叩かれているAqoursを見るのはかなり嫌だったが、μ’sが好きで好きで仕方なかった人の気持ちになれば叩きたくなる気持ちは分からなくもなかった。

 

漫画「20世紀少年」で主人公のケンヂ達が子供の頃遊んでいた秘密基地がボウリング場建設の為ある日突然大人に壊されるシーンがある。

ケンヂは「大事なものを自分たちの都合で奪っていく大人が許せなかった(うろ覚えだけど確かこんなニュアンスなはず)」と言っていた。

 

一部のμ’sファンにとってAqours「自分からμ’sを奪っていった得体の知れないものの象徴」だったんだろう。

 

それほどファンを熱狂させたμ’sという存在。自分も大好きになったからこそ、リアルタイムのファンには到底敵わないと思ってしまうのだ。

新田恵海さんは「出会った瞬間がラブライブ!の始まり」と言ってくれた。けどやっぱりどれだけ「μ’sが大好きだ!」と叫んでも「お前リアルタイムじゃないじゃん今更言い出すなよ」みたいな声が聞こえてしまう。完全に被害妄想なんですが(笑)。

 

そんな気持ちを抱えた自分にも、リアルタイムでμ’sを見られる日が来る。

それが、ラブライブ!フェスだった。

 

ラブライブ!フェス感想へ、つづく……。