ベーシストのアニメ語り 〜時々音楽〜

ベーシストが音楽よりも優先してアニメ、映画などオタクコンテンツを語るブログです。

僕とラブライブ!の出会い、そのすべて

2020年1月18日19日の二日間、今僕が最も没入してるコンテンツ「ラブライブ!」のフェスがあった。感想を書こうとしたんだが、自分とラブライブ!というものの出会いを書きたくなったのでまずはそこから。

 

ラブライブ!はアニメ化が2013年。そこから爆発的な人気が出て、リアルで活動する声優グループ「μ’s(ミューズ)」の人気もとてつもなく、紅白出演なども果たし2016年の活動停止まで人気は衰え知らずだった。

 

が、僕は2013年のアニメ第1話を「ああ、これは面白くないやつ!」と視聴5分くらいで"切って"しまった。いや、まあそこの言い訳は置いといて、自分の見立てとは真逆に人気がめちゃくちゃ高くなり「なんで?」と思っていた。

 

それから周りのススメと劇場版に合わせたTVシリーズの再放送を期に一気観。劇場にも足を運んだ。映画館では何回も泣いた。気づけばあっさりハマっていた(笑)。

 

僕をハマらせたのはやはり楽曲の力、特にsnow halationの力が大きかった。

snow halation、スノハレはファンの中でも最も人気の高い曲でアニメを見たことのない人でも知っている人は多く、今やアニソンのスタンダード曲のうちのひとつになっているくらいだ。

 

スノハレは音楽をやっている身として正直に言うと、「洗練されたアレンジ」とは言えないと思う。

それでもこの曲が多くのファンの心を掴むのは「圧倒的な歌メロの力」じゃないかと。

 

楽曲の良さはアレンジで決まる、ということはミュージシャンの中でもよく言われるが、それでも根本的に歌メロが良くないと数多くの人の心を掴むことはできない。

スノハレはそういう意味で歌メロの力を知らしめた楽曲と言えるし、「圧倒的な歌メロ」というものはいかなプロの作曲家でもそう簡単にひねり出せるものでもない中、まだラブライブ!に人気が出ていない2枚目のシングルでこの曲に出会えたことがラブライブ!、μ'sの最初の大きな奇跡だと思う。

 

そんなこんなで僕の中にもラブライブ!が根付いたが、それでもそこまで深くハマった訳ではなかった。映画まで見終えても僕の音楽プレイヤーに入っていたのはスノハレと映画曲の一部だけだった。

 

そして2016年夏、続編ラブライブ!サンシャイン‼のアニメが始まる。

μ's大ファンの友人から猛プッシュされていたが、「なんとなく見てみるか」程度だった。

とりあえず、1話放送前の放送直前特番を見てみることに。

 

放送直前特番の内容は1話のダイジェストやキャラクター、キャストの紹介だった。最近のアニメではよくあるパターン。

新しいAqoursというグループには「小宮有紗」というめちゃくちゃ可愛い娘がいる、という情報だけネットで目にしてたので「小宮?どんだけ可愛いんかチェックしてやろう!(謎の上から目線)」というひねくれた目線で見ていた。

 

キャスト紹介で映った小宮有紗さんは確かに美しかった。「確かになかなか可愛いな。認めてやろう(謎の上から目線その2)」とか思いつつ、ボーッと見ているとその人が映った。

 

 小林愛香

 

 えっ、やば。死ぬほど好み。ちょっとメンヘラっぽい空気感(当時はそう見えた)とデカい口(口の大きい人がタイプ)……好き!

一気に興味を惹かれ、画像検索動画検索しまくった。アニメPVを初めて見て泣く彼女、逢田梨香子に頭を(強めに)シバかれる彼女。うわ、やばい、これは……。

 

心のスキマにスポッと、小林愛香という人がハマり込んだ瞬間だった。

 

いや、こうして書き出すとただただキモいな(笑)。

でもその出会いだけで「なんとなく見るつもりの1話」から「かぶりつきで見る1話」に心境が変わった。マジで自分のチョロさに驚く。

そこからは沼に転げ落ちていくように曲を聞きまくり、ニコ生を楽しみに家に帰り、ライブにも行った。Aqoursが人生の一部になった。

 

そして改めてμ’sに目を向けた。Aqoursが大好きになってから見るμ’sはこれまでなんとなく見ていた今までのμ’sとは全く違うものだった。

全てのライブBlu-rayを買い、曲を一気に聞きまくった。さながらμ’sにキラキラした想いを寄せる高海千歌になったようだった。本当に人間は単純で、気持ち次第で物の見方なんてすぐに変わるんだなぁと実感した。

 

 

――はい。これが僕とラブライブ!の出会いの物語である。長いよ!これ全部読む人いるんだろうか。

 

とにかく僕がラブライブ!にハマったのは小林愛香が可愛かった」ということだけなのだ。

 

きっかけはまあ置いておいたとしても、Aqoursから本格的にラブライバーになった身としては、μ’sをリアルタイムで応援していた人に対してなんとも言えないコンプレックスがある。

最近はあまりないが、結成当初やアニメ化直後などはμ’sロスからAqoursを叩く人もかなり多く、同じコンテンツ内でかなりギスギスしていた。

叩かれているAqoursを見るのはかなり嫌だったが、μ’sが好きで好きで仕方なかった人の気持ちになれば叩きたくなる気持ちは分からなくもなかった。

 

漫画「20世紀少年」で主人公のケンヂ達が子供の頃遊んでいた秘密基地がボウリング場建設の為ある日突然大人に壊されるシーンがある。

ケンヂは「大事なものを自分たちの都合で奪っていく大人が許せなかった(うろ覚えだけど確かこんなニュアンスなはず)」と言っていた。

 

一部のμ’sファンにとってAqours「自分からμ’sを奪っていった得体の知れないものの象徴」だったんだろう。

 

それほどファンを熱狂させたμ’sという存在。自分も大好きになったからこそ、リアルタイムのファンには到底敵わないと思ってしまうのだ。

新田恵海さんは「出会った瞬間がラブライブ!の始まり」と言ってくれた。けどやっぱりどれだけ「μ’sが大好きだ!」と叫んでも「お前リアルタイムじゃないじゃん今更言い出すなよ」みたいな声が聞こえてしまう。完全に被害妄想なんですが(笑)。

 

そんな気持ちを抱えた自分にも、リアルタイムでμ’sを見られる日が来る。

それが、ラブライブ!フェスだった。

 

ラブライブ!フェス感想へ、つづく……。